| 2025年11月6日(木)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン1 I-8/9) |
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2025年10月31日(金)公開[PG12] / 上映時間:137分 / 製作:2025年(日本)
/ 配給:ワーナー・ブラザース映画
【監督】 永井聡
【キャスト】
類家:山田裕貴 / 倖田:伊藤沙莉 / 等々力:染谷将太 / 矢吹:坂東龍汰 /
伊勢:寛一郎 /
石川辰馬:片岡千之助 / 石川美海:中田青渚 / 長谷部有孔:加藤雅也 / 鶴久:正名僕蔵
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石川明日香:夏川結衣 /
清宮:渡部篤郎 / スズキタゴサク:佐藤二朗 |
【あらすじ】
酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが・・・ |
【感想】
「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名ベストセラー小説を実写映画化したものです。長女も興味があった映画だったので、長女とふたりでレイトショーで観てきました。
スズキタゴサク(佐藤二朗)と警察のかけひきの会話の面白さ、ハラハラドキドキしながら手に汗握る展開とテンポの良さ、そして突然の爆発シーンの迫力と驚き、すべてにおいて時間を忘れるほど引き込まれる映画でした。つかみどころがなくてふざけているようでありながら不気味で狂気的な雰囲気を醸し出すスズキと、交渉役の清宮(渡部篤郎)と切れ者刑事・類家(山田裕貴)ら警察とのやり取りがこの映画の見どころであり、そこにリアル感があるので迫力を感じ見応えがありました。この役柄の山田裕貴は素晴らしいと感じました。取調室のシーンとの対比となる、現場で捜査にあたる等々力(染谷将太)の聡明さ、倖田(伊藤沙莉)と矢吹(坂東龍汰)の言いたいことをいいながらも信頼感ある関係も、とてもいい味を出していて良かったです。
事件の背景や組立てもしっかりと考えられていて、スズキの言動の意味、スズキの行動の背景にも説得力があります。週刊誌記事によって一家離散となった長谷部家の苦しみを考えると、息子・辰馬(片岡千之助)の復讐の気持ちも否定できません。その辰馬によってまた家族に苦しみを与えると考えた母親・明日香(夏川結衣)の悲しい行動もやるせなさを感じます。そんな明日香に利用されたと思い込んで絶望して自分の存在を歪な形で残そうとしたスズキは、どんな不条理な過去に晒されていたのかを考えさせられました。「人の命は平等か」という問いかけも、「平等だ」と言い切れない世の中の矛盾を見つめる必要もあります。
気になったところは、類家たちが駅の封鎖を継続するように言ったにもかかわらず、上層部が封鎖解除したあとに大きな犠牲を出したことに対する言及がなかったり、スズキも明日香も犯罪を認めなかったり、人が死んだ事件にもかかわらず反省の感じられない結末はモヤモヤ感が残ります。
また、目を背けたくなるような怪我のシーンもあるので、そういうシーンが苦手な人は要注意です。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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