| 2026年3月12日(木)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン3 M-11/12/13) |
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2026年3月6日(金)公開 / 上映時間:137分 / 製作:2025年(米) / 配給:東宝東和
【監督】 ジョン・M・チュウ
【キャスト】
エルファバ:シンシア・エリヴォ / グリンダ:アリアナ・グランデ /
オズの魔法使い:ジェフ・ゴールドブラム / マダム・モリブル:ミシェル・ヨー
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フィエロ:ジョナサン・ベイリー / ボック:イーサン・スレイター /
ネッサローズ:マリッサ・ボーディ / ファニー:ボーウェン・ヤン /
シェンシェン:ブロンウィン・ジェームズ / ダルシーベア(声):シャロン・D・クラーク
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臆病なライオン(声):コールマン・ドミンゴ |
【あらすじ】
オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)。「悪い魔女」として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは、言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けていた。一方「善い魔女」となったグリンダは、希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影となって落ちていた。和解の言葉も届かず、2人の溝が深まっていく中、オズの国に突如現れた“カンザスから来た少女”によって運命は大きく動き出し、2人はかつてのかけがえのない友と向き合うことになる・・・ |
【感想】
待っていた「ウィキッド」の後編となる「ウィキッド 永遠の約束」です。家族もこの作品のファンなので、奥さんと長女と3人で観てきました。末娘は並行して上映していた映画「銀河特急
ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き」を観たいというのでそちらを観に行きました。
昨年の「ウィキッド ふたりの魔女」は、エルファバとグリンダの友情を明るく描いていて、ミュージカル映画の面白さや魅力も感じられて、とても楽しめた映画でしたが、この「ウィキッド
永遠の約束」は、善い魔女と悪い魔女に別れてしまったあとの物語で、とても切なくて考えさせられる内容で、観終わったあとは心に引っかかるものが残る映画でした。エルファバはけっして悪いことはしていません。むしろ言葉を奪われ土地を追われる動物たちを救うための行動しているだけなのに、緑の外観と悪い魔女というレッテルで苦しむわけです。外観や人の言うことだけで人を評価してしまう世界というものの理不尽さや戒めみたいなものがズシリと心に残ります。なぜエルファバがこんな切ない生き方をしないといけないのか、そんな思いを感じながらの物語でした。
グリンダは善い魔女という立場でうまく立ち回り表面上は悪い魔女・エルファバとの対面にいますが、心の中はエルファバのことを信じ、けっして心は離れません。好きなフィエロ(ジョナサン・ベイリー)がエルファバのことを好きだったと知っても、エルファバを憎むことはしません。拗ねながらもエルファバの力になる姿は、可愛らしいだけではなく友を信じる力の強さを感じます。なお、グリンダが鏡の中の自分に向って「ザ・ガール・イン・ザ・バブル」を歌うシーンは、鏡像と実像が移り変わり取って変わっていってどれが鏡像なのか実像なのかわからなくなります。グリンダの心の葛藤を映し出すような視覚効果はとても印象的でした。
北の良い魔女はグリンダ、西の悪い魔女はエルファバ、ドロシーとともに竜巻で飛ばされた家で圧死した東の悪い魔女は父の後を継いだエルファバの妹・ネッサローズ(マリッサ・ボーディ)、ドロシーが助けたカカシはエルファバを愛し助けたために拷問を受けたフィエロ(ジョナサン・ベイリー)、ブリキはエルファバに誤って魔法をかけられたボック(イーサン・スレイター)、と「オズの魔法使い」の物語とうまく重ねられていきますが、「オズの魔法使い」の単なる裏話ということではなく、視点を変えると善悪を含めてまったく別の物語になるということを教えてくれます。つまり、今、社会で起きていることも、いろんな視点で見なければ善悪はわからないのだということを突きつけてきます。後味がスッキリしなくてなにかモヤモヤするところが残る、それこそがこの「ウィキッド
永遠の約束」という映画のすごいところかなと思いました。
「ウィキッド ふたりの魔女」とは視点を変えた描き方の「ウィキッド 永遠の約束」は、単なる続編と言うことだけではない魅力を感じた映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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