2025年8月25日(月)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン6 G-8/9/10)
2025年8月15日(金)公開 / 上映時間:120分 / 製作:2025年(日本) / 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント=バンダイナムコフィルムワークス
【監督】 山田敏久
【キャスト】
 寺澤一利:竹野内豊 / 早瀬幸平:玉木宏 / 井上壮太:奥平大兼 / 早瀬サチ:當真あみ /
 有馬岩男:藤本隆宏 / 中川義人:三浦誠己 / 佐々木伊織:山内圭哉 / 藤井道郎:川口貴弘 /
 佐藤捨造:中林大樹 / 有賀幸作:田中美央 / 寺澤志津:田中麗奈 / 葛原芳雄:益岡徹 /
 古庄俊之:石丸幹二 / 伊藤整一:中井貴一 / 寺澤多賀子:有村架純
【あらすじ】
たった80年前、海は戦場でした。
真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…
【感想】
予告段階から気になっていた映画だったので、奥さんと長女を誘って観てきました。

なかなか感動的な良い映画だったと思います。普通に暮らせることが幸せであり平和なのだと強く伝わってきました。それと、戦争というものは始めたら終わることが難しいとか、玉砕の愚かさや命を捨てることの意味とか、いろいろと考えさせられる内容でもありました。戦争のことをほとんど知らない長女も、考えるきっかけとなったと言っていましたし、私が生まれる10数年前はこんな戦場の世界だったということをあらためて知って、少しは過去の現実に触れられたのかなと思いました。海軍には見識のある素晴らしい人物が多かったのだということもあらためて感じました。

考えさせられることが多くて、予告で感じたほど泣ける映画ではありませんでしたが、それでも、早瀬が亡くなったシーンや、寺澤が早瀬の家族にあてた手紙のシーンは悲しく切なく、涙が出てしまいました。ラストのいろんなシーンが回想される時に流れる「手紙」という歌は心に響きましたし、クレジット表示の時の静かな波の音は、戦いの中で家族を懐かしみ国を思う乗組員の気持を想像して切なさを感じてしまいました。制作者の思いみたいなものが終わり方で伝わってきたようでした。

ただ、映画としての完成度を見ると、戦闘シーンや救助シーンの単純な繰り返しのような映像や、戦闘中から回避できた過程の説明が不足していたり、相手国の存在感や人間性が見えなかったり、戦いという視点では大きく物足りなさを感じました。大事なテーマを伝えるためにも、戦闘シーンはもう少しリアルに迫力を持って描いてほしかったなとちょっと残念に感じました。

帰りの車の中では、私の祖母の実家近くの住吉大社、奥さんの実家近くの三嶋大社には、幼い頃にはまだ傷痍軍人が物乞いしていたという話をしたり、日本は戦争というものは何も残さないということを身に染みて戦争はしないという思いが強いのに、なぜ世界では戦争が繰り返し起きているのだろうとかいう話をしたりしていました。今が歴史上の戦前にならぬようにしていかないとと強く思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。